学校生活
3年生 人権学習ホームルーム活動をしました
3年生 「結婚差別について」考え話し合いました
1月16日(2回に分けて実施したHRも)、高校最後の人権学習HR活動のテーマは「結婚差別について」でした。
⑴ 学年アンケート
今回は、「アンケートをしてみたい」という生徒の提案があり、事前アンケートからスタートしました。
アンケート1 (自分の)結婚相手に求める条件は?
アンケート2 自分の家族に結婚を反対されそうな要因は?
1,2ともに、人柄、犯罪に関わること、年齢、生活面、経済面のことなどさまざまな意見がでました。2の「反対されそうな要因」については、1を裏返したもの、たとえば1「計画性がある人」に対して、2「だらしない人」「しっかりしていなさそうな人」などが挙げられていました。1については、一緒に生活をし、生きていく相手ということで、「自己肯定感が高い」「笑いのツボが同じ」「食の好みが合う」など、具体的な内容が多かったです。
⑵ なぜ、家族はそれらの要因で反対するのか考える
続いて、なぜ家族が「アンケート2」のような内容で反対するのかを考え、話し合いました。
そして、「我が子の幸せを考えるから」「世間の目を気にするから」「(我が子の)結婚相手も家族になり、関わる機会も増えるから」というような意見が出ました。
※ 意見を共有(1枚目) ※登場人物を色分けしてまとめる(2枚目) ※十字のグラフに書き込む(3枚目)
⑶ 人権学習資料集『じんけん』を使って ― 結婚に反対するいくつかのケースについて考える ―
各クラスで、資料集『じんけん』に掲載されている、結婚に反対される5つのケースの中からいくつか選び、登場人物それぞれの気持ちを個々で考えました。
その後、あるクラスは、班で共有してから一つに絞り、黒板に示した十字のグラフ(縦軸:当事者の幸せを考えている・世間体を気にしている 横軸:結婚に賛成・反対)に書き込み、それぞれの気持ちの傾向を分類しました。すると、感じ方が班ごとに違うことが分かりました。
また、あるクラスでは、各班から出た登場人物たちの気持ちをまとめ、それをもとにセリフを考え、代表メンバーがロールプレイング(役割を演じる)に挑戦しました。同性の二人がパートナーとして生きることを親に伝え、初日は反対されたため、次回は応援してくれる友人と3人で説得するという設定でした。最終的に結婚が認められたこと、演じた人の迫真の演技に大きな拍手が送られました。「感動した」「すごかった」等の感想も聞こえてきました。
人生の大きなステージである「結婚」。だからこそ、さまざまな人権課題に向き合う可能性があります。当人同士の気持ちは決まっているのに、なぜ反対されることがあるのか。幸せな結婚とはなにか。その実現のためになにをすべきなのか。
今日の学びを忘れないでくださいね。
※ 結婚について話し合う4人(1枚目) ※ 2度目の話し合いに向けて作戦会議(2枚目)
● みんなが考えたこと ― 今回学習したことを踏まえて、このような結婚差別が起こらないようにするために、あなたにできることは何か書いてみよう ―
・否定から入るのではなく、いろいろな意見を聞いて、少しずつ理解していくことが大切。
・正しい知識を吸収し、理解を深め、周囲と考えや意見を共有してみる。
・周りの人の目を気にするよなことがなくなると、幸せに生きられると思った。
・いろいろな人がいるなかで、いろいろな生き方の形がある。偏った考えで決めつけてはいけないと思った。
■ 県立学校へ送付される
チラシ、パンフレット等
の取扱いについて