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エシカル消費推進

1年生 エシカル消費基礎講座(第3回)―障がい者支援・フェアトレード・児童労働・SDGs―

「エシカル消費≒みんなの幸せにつながる買い物」は、実はとても身近なのです


1年生の「総合的な探究の時間」=藤波タイムのエシカル基礎講座、3回目が実施されました。

第1回は、3年間のテーマである「エシカル消費」の全体像を学びました。第2回から第4回までは、2つの講演会の中から自分の興味・関心のある方を選びます。「選択と試行錯誤」を繰り返しながら、自分のエシカル消費に関するテーマを定めていきます。 

講義① とくしま障がい者就労支援協議会  吉田 和代さん  「障がい者支援」 

講義② 特定非営利活動法人 パルシック 木村優江さん・だしソムリエ 河口 晶さん 「フェアトレード・児童労働・SDGs」

 

◆講義① 吉田 和代さん「 障がい者が支えられるだけでなく、主役になれる社会に」

 「エシカル消費」とは、「(その商品は)どうやってつくられたのだろう? どういう人がつくったのだろう?という思いを巡らせたうえで買うことなんです」と、吉田さんは話してくださいました。

障がいのある人が何かをつくったり育てたり、サービスに従事したりしているお店で買い物や飲食をすることはエシカル消費です。なぜならそれは、障がい者の雇用促進障がいのある方がささえられるだけでなく、主役になれる場 を生み出すことにつながるからです。技術や熟練した技能をもつ障がい者の方を認定する「障がい者マイスター(=巨匠・名人)」という制度も2014年からスタートしています。その技術や技能を生かす場に、みんなの消費は必要とのことでした。

吉田さんの所属する「とくしま障がい者就労支援協議会」には県内にある障がい者施設の約半分が加盟しているそうです。お菓子やお弁当、間伐材や建設端材を活用した木工商品や藍染めの商品など、ものづくりや販売・サービスを通じて障害のある人と地域や社会とつながっていくことは、障がい者の「福祉=幸せや豊かさ」につながるとわかりました。

 ●生徒の感想

・今日はじめて「障がい者マイスター」という言葉を聞きました。

・「障がい者として働くのではなく、一人のアーティストとして働く」という言葉が印象に残りました。

・「エシカル消費条例」を制定したのは徳島が全国初だと知って驚きました。

・障がい者支援がどのようにエシカル消費にかかわっているのかなと思っていたけれど、今回の講演で、社会での思いやりや支えあいの点でもかかわっていることを知れました。

●探究のタネ動物

障がい者福祉  思いあい・支えあい  障がい者マイスター  障害者優先調達推進法  みんなでつながる輪  国連未来サミット   

   

◆講義② 木村優江さん「フェアトレードは、社会の問題をビジネスの仕組みで解決する方法です」・川口 晶さん「日本の身近なものを見直せばSDGsにつながります」

木村さんの所属するNGO法人「パルシック」では、東ティモールで生産されたコーヒーやスリランカの紅茶を仕入れ、日本で販売しています。そこで行われているのが「フェアトレード(=公正な貿易)」です。生産者とパルシックのようなフェアトレード団体とが直接つながり、次のような目標のもと、人と人との交流と信用を大切にしながら取り引きを行います。

晴れ生産者が、働いた分の収入がきちんと得られる

晴れ人種差別、女性差別がない

晴れ児童労働などがなく、子どもが学校に通える

晴れ大量の農薬使用などがなく、持続可能な生産ができる

晴れ組合などをつくることで生産者がつながり、互いに助け合い、ともに発展する

コロナ禍を経て、経済をはじめ様々な格差が広がっている今、私たちはその問題に目を背けず、できることをしなければなりません。フェアトレード認証マークのついたものを購入することもその一つだと学びました。

もう一人の講師である河口晶さんは、石井町在住で「だしソムリエ」として活動をされています。

和食に不可欠なものの一つが「だし」です。だしは地域ごとに使用する材料が違うそうです。「地域でたくさんとれる特産品をその地域で活用し、資源として価値を上げていくことが大切」と河口さんは話します。生産者と消費者とをつなげることで、生産者が「買ってくれる人がいる」と安心したうえで生産活動ができるCSA(地域支援型農業)が全国に広がり、徳島でも実施されていることも知ることができました。日本のよいものを守ることが、SDGsにつながるということを学ぶことができました。

 

 ●生徒の感想

・東ティモールでの活動を聞いて、生産者と消費者を結ぶきっかけとなるのが「協力すること」だと改めて思いました。

・自分も「民際協力」をやってみたいと思った。

・一人一人が「食」を見直し、1つの商品も一つの「大切な食糧」として、だれかの努力が報われるような何かを自分もしたいと思いました。

・二人の講師の先生の思いは同じで、支えあい、生産者と消費者をつなげることが大切なんだとわかりました。

・買い物をするときも、頭の中で考えながら買いたいと思った。

●探究のタネ 動物

民際協力  8:36億  生産者と消費者の対等な関係  フェアトレード  唯一無二の価値  新しい技術を使い日本のよいものをより使いやすく!  

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1年生 エシカル消費基礎講座(第2回) ―食品ロス・脱炭素社会―

「選択と試行錯誤」をしながら、エシカル消費についての自分のテーマを決めます

先週に引き続き、1年生の「総合的な探究の時間」=藤波タイムは講演会でした。

第2回から第4回までは、2つの講演会から自分の興味・関心のある方を選びます。「選択と試行錯誤」を繰り返しながら、自分のエシカル消費に関するテーマを定めていきます。 

講義① 特定非営利活動法人フードバンクとくしま 川上健太さん  食品ロスの削減「もったいない」から「ありがとう」へ

講義② NPO法人環境とくしまネットワーク 島田 公さん  脱炭素社会・地球温暖化防止について

 

講義① 川上健太さん  「もったいない」から「ありがとう」へ

「日本は食品ロスが多いと思いますか?」川上先生の問いかけに、手を挙げたのは半数でした。

日本では、毎日、一人当たりお茶わん約一杯分、まだ食べられる食べ物を捨てているそうです。捨てるのは企業と家庭同じくらいの比率です。実は、日本の食品ロスの状況は、他国と比べて深刻です。

食品ロスを減らさなければ、たくさんのCO₂が排出されることになります。では、私たちにできることは……

ハートご飯を全部食べる

ハートお店では「手前取り」(消費期限の近いものから買う)

ハート食べる分だけ買う

ハート冷蔵庫を整理する

「フードバンクとくしま」では、フードドライブ(家庭で使う見込みのない食品を回収する取組)を実施しているそうです。そして、生活に困っている方やこども食堂に集まった食品を届けたり、自前のキッチンカーで出かけて温かい食べ物を子どもたちに食べてもらうこともあるそうです。

食品ロスを防ぐために、高校生にもできることがたくさんある。改めて実感することができました。

●生徒の感想

・日本は食品ロスが多いというのが分かったので、これからはご飯を全部食べたり、飲食店では自分が食べきれる量だけ注文しようと思った。

・フードバンク活動は困っている人の頼みの綱なんだと思いました。

・日々何かに気をつけながら生活すると、食品ロスは少なくなっていくと思いました。

・前から食品ロスに興味があったので講義を聴けてよかったです。

●探究のタネ星

 フードドライブ  三分の一ルール  野菜の規格外商品の使い道  食品ロス 「もったいない」から「ありがとう」へ

 

講義② 島田 公(いさお)さん 「脱炭素社会と温暖化防止―四国の未来をスケッチする―」

 「この教室のCO2濃度、見えるんですよ」 島田さんが取り出した測定器の示す数値は400ppm。これが2000ppmになると、人間は生きられないのだそうです。また、そのCO2やメタンガスなどの温室効果ガス増加により地球温暖化が進行すると、気候変動が大きくなって、日本の四季はなくなってしまうかもしれないとのことでした。

 そして、もしもこのまま対策をしなければ気温はどんどん上昇し、平均気温は41度程度になります。干ばつ、海面上昇、氷河が溶けるなどの現象が進み、自然災害は多発し、私たちは外を歩くこともままならないかもしれません。

「地球温暖化を引き起こしているのは人間。だから一人一人が止める力を持っているはず」という島田さんの言葉にはっとしました。例えば、2050年までに実質的なCO₂排出量ゼロをめざす「脱炭素(社会)」という言葉は日本独自です。脱炭素に向けて、日本の便利な家電に頼る生活を少しでも見直すことも私たちにできることの一つです。そして、全国に先駆けた過疎地の徳島は「四国」で協力する必要があること、島田さんたちが活動されている、過疎地や限界集落で災害時にも電気が寸断されない、自然エネルギー改革を進めるなどの取組があることも教えてくださいました。

 ●生徒の感想

・実際の環境のための活動について知ることができた。

・地球温暖化は思ったより進んでいて、日本の四季がなくなる話はすごくびっくりしました。ゴミの分別や少しのことでも心がけたいです。

・自分の生活を振り返ってみると、便利なものに頼りすぎだと気づいた。

・一人が動いたとしても、全員が動かないと状況は変わらないと思いました。今回の学習で小さなことでも少しずつ積み重ねれば効果は出ると思いました。

●探究のタネ星

温室効果ガス 1つの行動で未来が変わる 脱炭素 海ゴミ問題 バイオエネルギー ファストファッション 

  

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1年生 「エシカル消費基礎講座」がはじまりました

名高の総合的な探究の時間(=藤波タイム)のテーマは「エシカル消費」

●1年生の2学期は「エシカル消費基礎講座」!

 1年生は1学期に「探究とは何か」について、グループで好きなテーマを深めながら学びました。

そして2学期から、名高3年間のテーマである「エシカル消費」について、たくさんの講義を聴いて理解を深めていきます。9月12日(木)7限目、その第1回目がはじまりました。講師は四国大学教授の加渡いづみ先生でした。

●第1回「エシカル消費とは」―オレンジジュースが店頭から消えた―

 「8月、オレンジジュースがお店から姿を消したこと覚えていますか」

 「今は、お米が高くなって、なかなか買えないと,ご家族が話していませんか」

オレンジジュースは、オレンジの生産国ブラジルの異常気象、お米は日本の台風等の影響で品薄となり、価格が高騰しています。私たちの消費する=買い物する商品は、自然環境と深く関わっていると再認識しました。他にも、アイスクリームやシャンプー、洗剤の原材料であるパーム油は、原材料のアブラヤシの木を植えるために、ジャングルの乱伐が進み、原住民の方が引っ越しを余儀なくされ、象やオラウータンも居場所を失っているそうです。

SDGsの17の目標は、そんな地球の現状をなんとかしなければならないという思いでつくられています。特に12番「つかう責任、つくる責任」はエシカル消費に特に関係している目標です。私たちも、その目標達のためにできることをしなければならないのだと感じました。

●エシカル消費に関する3つの視点

ハート環境を守り、未来につなげることに役立つ消費

ハート人の権利や幸せを思いやる消費

ハート地域を元気にする消費

加渡先生は、この3つの視点をもって消費=買い物をすることが大切だと話してくださいました。

必要なものを必要なだけ買う、フェアトレード商品を買う、被災地を応援するための商品を買うなど、みなが少しずつできることをして、みんなで勉強して広げていこう!加渡先生の呼びかけが心に残っています。

●生徒の感想

・今まで何気なく買っていた商品などが、環境や人、地域に配慮していたかどうかは覚えていませんが、これからは少しでも気にしていこうと思います。

・エシカル消費について私は言葉しか聞いたことなかったけれど、この講演を通してもっと知りたいなと思いました。

・自分がたまにしていることがエシカルにつながっていて驚いた(エコバッグ、マイボトル)。

・はじめは興味のないものだと思っていたが、話を聞いていると身近な話で聞きやすかった。

・地域のことについて少し考えてみようと思います。

・私は環境によくても安い方を買うのがほとんどです。でも、今日の講演を聴き、少し高くても環境や地域の人の力になれる方を買いたいなと思いました。

・自分には関係ないという考え方をやめようと思った。

・エシカル消費って難しいことだと思っていたけれど、思ったより簡単だと分かりました。

・エシカル消費についてあまり知らなかったので、加渡先生のお話を聴けてよかったです。 

●講演を聴いて見つけた【探究のタネ晴れ※講義中に特に印象に残ったことや、今後調べてみたいことです。

 ・人口の急激な増加 ・ヒト消費 ・消費者にも責任 ・持続可能性を考えた消費 ・フェアトレード ・パーパス消費 ・三方よし ・国産品の活用方法  ・環境、権利、地域

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3月30日 「第15回エシカルこども食堂」ボランティアに参加しました

「エシカルこども食堂」ボランティア、今回も楽しかったです!

今年度最後の「エシカルこども食堂」に9名の名高生が参加しました。

〇防災紙芝居で学ぶ時間

9:30、石井河川防災ステーション(三郎広場)に集合。いつものとおり会場設営、お楽しみ会の準備をしました。

はじまるまでの間は、子どもたちとおしゃべりをしたり、子どもたちのリクエストに答えてイラストを描いたりしました。

11:00からスタートした午前の部では、石井町のボランティアサークルのオリジナル「防災紙芝居」をしました。

ダンゴ虫君と少年が非常持ち出し袋について考えるストーリー。避難に必要なものは何か、重さや置き場所はどんな風であれば適切かなど、いろいろ考えることができる作品でした。

〇温かくて美味しいご飯

 「コロコロおばちゃんの会」の皆さんの育てた新鮮なお野菜、エシカル消費を推進している石井町のお店「リーベ・フラウ」さん提供のお肉を使ったお料理をいただきました。他にも、地元の企業から提供された飲み物、お菓子、パンなどがお土産として配られました。県から支給される食材の他に、地域の応援があって、こども食堂を運営することができるのだと改めて分かりました。

♬メニュー♬ スパゲッティーミートソース・わかめとタマネギのスープ、、切り干し大根の煮物、鶏肉タレ焼き

   

 ※星形マグネットのプールは大人気(1枚目) 配膳係をしました(2枚目) お楽しみタイムに音楽科の3人がドレミの歌を披露しました(3枚目)
  

 ※大鍋に一杯のスパゲッティー(1枚目) 食材を提供してくださった皆さんへお礼のメッセージ(2枚目) 

 

 

【感想の一部】

 ・自分の役割の荷が重かったけど、楽しかったです。

・1回目の子ども食堂参加の時より、2回目の方が段取りが分かっていたのでスムーズに活動できたと思います。

・ボランティアに参加して、今回も本当に楽しかったです。普段接する機会のない子供たちと関わることができ、心が温かくなりました。そして、私は今回はじめて紙芝居を読み子供たちが一生懸命聞いてくれてるのが見ていなくても伝わってとても嬉しかったし、良い経験になりました。子供たちの中には私たちからではなく、子供たちから話しかけてくれる子もいて、本当に嬉しかったです。また次子ども食堂があって、参加が可能できそうなら参加したいと思わせてくれるくらい、今回の子ども食堂も最高でした。

・普段関わる事の少ない年齢の方と関わることができ、いい経験になりました。

・今回は話したことの無い方々とも話せて、何人かの子と仲良くなれたのでとても良かったです。これまでに何度か話したことのあった子が、今までよりずっと社交的になっている気がしてとても嬉しいです。

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1年生 今年度最後のエシカル消費基礎講座

 3月12日(火)3限目、今年度最後のエシカル消費基礎講座がありました。今回はエシカルファッションプランナーの鎌田安里紗さんにお越しいただき、エシカルファッションに関するご講演をしていただきました。

 鎌田安里紗さんは徳島市出身で、現在は一般財団法人unistepsで代表を務めていらっしゃいます。ファッション産業における課題について各企業と話し合ったり、政府に対して課題解決に向けての提言を行ったりと、エシカルファッション普及のため精力的に活動されています。

 使い捨てられた洋服の数々がアフリカに運ばれ、アフリカの自然環境を破壊していることを教えていただきました。また、2013年にバングラデシュでおきたラナ・プラザ崩落事故のお話には心が痛みました。このビルには、有名なファッションブランドの縫製工場が入っていましたが、危険で劣悪な労働環境のもと働いている人たちのおかげで、安価なファッションを手に入れることができていたことを知りました。環境や動物・人への影響を考えた上で、ファッションを作ること、選ぶことの大切さを学びました。

 鎌田さんからは今すぐ行動できることを2つ教えていただきました。1つは「Shift C」というサイトを使って各ファッションブランドのエシカル度を調べた上で、ファッションを購入するということ。もう1つは、衣類の回収ボックスを利用することです。自分たちができることから、最初の一歩を進めていきたいと思います!

(生徒の感想)

これから服を買うときは、安いから買うとかではなく、本当に必要なものなのかを考えたり、使えなくなったものは他の使い方ができないのかを考えたりしていきたい。【探究のタネ】服1枚の負担

1枚の服ができるのに、たくさんの人が関わり、たくさんの加工がされていると思うと、1枚1枚を大切にしようと思いました。無駄がないように、着なくなった服はリサイクルしようと思います。【探究のタネ】エシカルファッション 

発展途上国に対して支援という名のゴミの押しつけをすることによって、発展途上国の自然環境が破壊され生活に支障が出ていることを知りました。日本の服が安いと言われていますが、日本も経済的に余裕がない状態だからこそ悪循環が起きているのだと思いました。【探究のタネ】Who made my clothes?

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第14回「エシカルこども食堂」に参加しました!

「エシカルこども食堂」は名高生の居場所でもあります

11月25日の第13回に引き続いて、1月27日「エシカルこども食堂」に4名の名高生が参加しました。

〇「はじめまして」の人も、「お久しぶり」の人も

9:30、石井河川防災ステーション(三郎広場)にみんなで集まり、10:30から受付開始までの間に、自由に持ち帰れる子ども服や児童書を並べ、表示を書くなどしてお迎えの準備をしました。

そして、子どもさんとご家族がやってきました。12月9日には名西高校で実施した「名高こども食堂」で出会った子どもたちもいました。主催者の「コロコロおばちゃんの会」の皆さんにも顔を覚えていただけて、どんどん絆が深まっているようで嬉しかったです。

 ※ 皆さんをお迎えする準備。自由に持ち帰っていただく児童書と子ども服を並べ、案内表示を書きました。

〇 今日のご飯もとても美味しかったです!

 「コロコロおばちゃんの会」の皆さんの育てた新鮮なお野菜、愛情いっぱい栄養満点お料理は、いつもながらとても美味しかったです。

♬メニュー♬ ホワイトシチュー・とん汁(どちらか一つをチョイス)、ブロッコリーとカリフラワーのサラダ、切り干し大根の煮物、たこの唐揚げ

こどもたちが来てからは、絵本の読み聞かせ、絵しりとり、風船あそび、折り紙、イラストを描くことなど、自分のできることや得意分野で、子どもたちと楽しみながら触れあうことができました。

※ 私たちの朗読を、みんな真剣に聴いてくれます(1枚目・2枚目)   一緒にマグネットで文字や絵をかきました(3枚目)
 

午後の部が終わったあと、皆さんのお見送りをして、荷物運びや机の片付け等をしました。

おばちゃんたちの畑でとれた新鮮な大根、キャベツ、かぶなどを、私たちもいただいて帰りました。

温かいご飯、温かい笑顔、温かい気持ち……。外は寒かったですが、エシカルこども食堂は、名高生にとっても本当に温かい居場所になっています。これからも参加し続けたいと思います。

 

【感想の一部】

 ・今日も楽しかったです。自分は3年生で、名高生として参加するのはこれで最後ですが、卒業してもこども食堂に参加したいと思っています。

・前回のこども食堂で「今度はピカチュウの絵を描いてね」と約束していました。今日はその子に会えませんでしたが、今度会えるのを楽しみにしています。子どもたちにクレヨンを見せたときとても嬉しそうだったので、今回もクレヨンを持参して絵を描きました。

・予期せぬことがいくつかありました。その際に、自分たちスタッフが狼狽していては何も始まらないので、何でもいいからすぐに行動すべきだと学べました。これを次にいかしていきたいです。いつも以上にいろんな子と話せて、仲良くなれたのでとても楽しかったです。

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1年生 第5回エシカル消費基礎講座

 11月2日(木)7限目、第5回エシカル消費基礎講座を実施しました。今回も2組の講師の先生に講演をお願いしました。

①近藤保仁さん「オーガニック、動物配慮について」

②五十川和也さん、楠佑美さん「徳島県の取り組み」

 

①近藤保仁さん「オーガニック、動物配慮について」

 講師は獣医師であり、自然派ハム工房リーベフラウの店長である近藤保仁さん。今回は「(有)石井養豚センター、自然派ハム工房リーベフラウの取り組み」「環境先進国ドイツの取り組み」をテーマに講演をしてくださいました。

 近藤さんは、素材の力を活かしたものづくりに尽力されています。豚肉本来の味を感じられるように、また安心・安全なものを提供できるように、余計なもの、食品添加物を使わず加工しているそうです。また、ドイツの食肉マイスターの教えを守る、肉の部位の特徴を活かした加工を心掛けていると伺いました。近藤さんのドイツへの留学経験から、ドイツの環境保護の取り組みについても教えていただきました。

 安さが売りの輸入肉には、多くの場合、ホルモン剤が使用されており、発がん性が疑われています。また、スーパーなどで販売されている加工食品については、たくさんの食品添加物が使用されており、健康への心配がなされています。食品についての関心を高め、正しい知識を持ち、自ら考えながら食品の選択や購入をしていかなければならないと感じました。

(生徒の感想)

様々な工夫をして人間や環境に優しい豚肉を作っていることがわかりました。ドイツでは血のソーセージやいろいろな部位の肉があることに驚きました。私たちは動物の命を頂いている側なので、動物一頭一頭を大切にしていることはとても良い取り組みだと感じました。これからは食品の裏面に書いてある表示をしっかり見て買い物していこうと思いました。  【探究のタネ】添加物

 一つの食べ物ができるまでにたくさんの人が関わっていることがわかりました。リーベフラウの食品は余計なものを使わずに、衛生管理に徹底していて、安心して食べられると思いました。加工食品にどんな添加物が使われているのかを正しく知ることが大切だと感じました。  【探究のタネ】食品添加物

 おいしく安全な食品を作るためにはたくさんの苦労が必要なのだと感じました。普段の生活では添加物や、どこの肉なのかをあまり気にしたことがなかったので、これからは少し意識してみようと思いました。 【探究のタネ】オーガニック

 

②五十川和也さん、楠佑美さん「徳島県の取り組み」

 五十川和也さんは徳島県危機管理環境部消費者くらし安全局消費者政策課で、楠佑美さんは消費者庁新未来創造戦略本部で、それぞれ消費者行政に携われています。徳島県や消費者庁が、行政機関としてエシカル消費や消費者教育にどのように取り組んでいるのかをお話していただきました。令和4年度におけるエシカル消費の認知度は全国が26.9%であるのに対して、徳島県は58.8%と高くなっています。徳島県や徳島県にオフィスを構えている消費者庁の広報活動や教育活動の成果なのかもしれません。

 五十川さんからはSNSやメディアを活用した広報活動、エシカル消費を学習できる場の提供、さらにはエシカル消費の取り組みを全国や世界に向けて発信している徳島県の取り組みなどを教わりました。楠さんからはサステナブルファッションについて実行のためのヒントをたくさん教えていただきました。エシカル消費の第1歩である「自分で何ができるのかを考えてみること」を大切に、〝未来・長期〟〝地域・世界〟を念頭に、〝みんなに優しい〟社会を目指していきたいです。

(生徒の感想)

サステナブルファッションを初めて聞きました。買うときや選ぶときのヒントは、私たちの生活に活かせるので使っていきたいです。徳島県消費者政策課のお仕事から、エシカル消費への取り組みを知ることができました。 【探究のタネ】サステナブル、消費者教育

 エシカルファッションについて、自分にできそうなことが思ったより多くて驚きました。石井町がエシカルに関するたくさんの取り組みに参加していることがわかってうれしかったです。 【探究のタネ】サステナブルファッション

 着なくなった服を着回しとして甥にあげたり、いとこにあげたりするともったいなくないし、サステナブルにもつながると思うので、これからも続けていこうと思います。「三方よし」を初めて知ることができました。 【探究のタネ】サステナブルファッション

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1年生 第4回エシカル消費基礎講座「貿易ゲーム」

 10月12日(木)6・7限目、第4回エシカル消費基礎講座がありました。今回は四国大学教授 加渡いづみ先生にお越しいただき、「貿易ゲーム」を体験しました。

 貿易ゲームとは、世界の貿易のシステムを体験的に学べるシュミレーション・ゲームです。各班を国に見立てますが、各国は与えられた紙(資源)と道具(技術)を用いて製品を製造・販売します。貿易を通して最も多くの利益を得た国が勝ちです。ゲームの説明や進行は、加渡先生がしてくださいました。いつも生徒を巻き込みながら楽しく進行してくださるので、生徒たちは大盛り上がりでした。そして、今回は3年生8名が運営サポートに加わってくれました。2年前に貿易ゲームを経験した先輩たちが、各班を回ってアドバイスをしながら、困っている1年生たちを助けてくれました。銀行の役割である教員チームは、厳しく製品をチェックして、上質な製品であれば引き換えにお金を渡しました。

 結果発表後の大統領記者会見は盛り上がりました。最もたくさん稼いだ国は、最初から多くの道具をもっていた先進国でした。借金を抱えてしまった国もありましたが、最下位は資源はあるけど道具をもたない途上国でした。最後の「ふりかえり」で加渡先生が話してくださったように、国際社会の問題を解決するためには、国家間の協力が大切であることを実感しました。

 

(生徒の感想)

自分たちにできることがあるのにやらないのはもったいないと思った。貿易ゲームを通して、利益重視の国同士が競い合ったら、国家間に格差が生まれてしまうことに気づかされた。  【探究のタネ】途上国の中でも経済が発展している国はあるのか? 

貿易するのにはお金や道具も必要ではあるけれど、情報を得ること、交渉をすること、品質が大切であることを知りました。貿易をするにも何をするにも、情報がないと動けないし、品質が良くないと買い取ってもらえないし売れません。もし私が貿易する立場に将来なったとき、このことを思い出しながらできたらいいなと思います。  【探究のタネ】貿易の流れ 

今回はたまたま1番だったけど、1班(途上国)の労働力とどこかの班からはさみを5分3万円くらいで借りられれば、1班(途上国)の人と協力しながら儲けられたと思う。もう少し時間があれば、銀行から型を買い取ってもよかった。 【探究のタネ】経済のまわり方

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1年生 第3回エシカル消費基礎講座

 9月28日(木)7限目、第3回エシカル消費基礎講座を実施しました。今回も2組の講師の先生に講演をお願いしました。

①佐藤貴志さん「脱炭素、温室効果ガス削減とSDGsについて」

②木村優江さん、河口晶さん「フェアトレード、児童労働とSDGsについて」

 

①佐藤貴志さん「脱炭素、温室効果ガス削減とSDGsについて」

 講師の佐藤貴志さんは、「未来を生きる子どもたちに、美しい自然を残すこと」を理念に掲げ、環境汚染に対する研究開発や技術提供から講演まで幅広く活動されています。今回の講演では、「脱炭素」の動きとエシカル消費を絡めたお話をしていただきました。温室効果ガスの排出を減らすための国際的な取り組みや企業の努力に加えて、私たちの身近な行動が脱炭素につながることを学びました。また、環境問題以前に大切なこととして、家族や周りの人に対する思いやりについてお話しくださいました。環境問題という大きな問題に取り組み、解決することはなかなか難しいですが、身近な人に優しい言葉をかけたり、思いやりをもって接したりすることは、私たちでもすぐ行動できそうです。楽しく、心温まるご講演でした。

(生徒の感想)

すごくおもしろかったです。脱炭素のために、私ができることはないか日々の生活で見つけようと思います。小松島の取り組みがとてもすごくて、本当に同じ高校生なのか?!とびっくりしました。   【探究のタネ】脱炭素社会

 地球環境の改善だけでなく、人間社会にも焦点を当てなければいけないというのは、なかなか奥の深い問題だなと思いました。劣悪な環境に慣れてしまって無頓着というのは自分にも少しあてはまる節があったので、ハッとしました。ボランティアの参加も前向きに検討したいと思います。  【探究のタネ】エコロジカル・ファーストエイド

 「思いやりをぶつける」という表現がすごく好き。独りよがりから始めて、結果的に役に立つ感じがしてすごくいい。環境より大切なものに(もちろん環境にも)目を向けられました。 【探究のタネ】脱炭素より大切なもの

 

②木村優江さん、河口晶さん「フェアトレード、児童労働とSDGsについて」

 講師の木村優江さんはNPO法人パルシックで、民際協力を行う活動をされています。民際協力とは、地球の各地で暮らす人と人が国家の壁を越えて助け合い、支え合い、対等な関係を築くことを目指す活動です。その1つの手段として、フェアトレードを実施しているということで、東ティモールコーヒーの事例を通してフェアトレードについてお話をしてくださいました。もう一人の講師である河口晶さんは、石井町在住で「だしソムリエ」として活動をされています。河口さんからは、日本製品・商品の販売価格が世界の主要国と比べて安いことを教えていただきました。販売価格は、材料費・労務費・経費をふまえて決まります。安さのしわ寄せはどこにいっているのかを考え、気づくことができました。

 (生徒の感想)

印象に残っていることは、フェアトレードのマークがついているから商品を買うのではなく、良い物だから買ってほしいということだった。フェアトレードはチャリティではないという言葉に胸を打たれました。 【探究のタネ】フェアトレード 

ソーシャルプレミアムという新しい言葉に出会い、もっと調べていきたいと思いました。SDGsは身近にあるとおっしゃっていましたが、私もそう思っているので、できることを探すところから始めて、取り組んでいきたいと思いました。 【探究のタネ】フェアトレード商品

 日本は他国と比べると価格が安いこと、特に材料費・労務費が安いことを知らなかったので驚きました。品物の確かな価値を見つけ、認識をしっかりしていきたいです。 【探究のタネ】公正な取引

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1年生 第2回エシカル消費基礎講座

9月21日(木)7限目、第2回エシカル消費基礎講座を実施しました。今回は2組の講師の先生をお招きいたしました。

①黒川剛史さん「海洋ゴミ問題と3Rについて」

②安達和美さん、大谷茜さん「オーガニック、地産地消、食品ロスについて」

今年度は生徒に能動的・主体的に講座に参加してもらうことをねらいとして、生徒自らが受講する講座を選択できる機会を多く設けています。

 

①黒川剛史さん「海洋ゴミ問題と3Rについて」

講師の黒川剛史さんは、「うずしおクリーンアップ」とよばれる海岸清掃活動を呼びかけ、海洋ゴミ削減にむけた活動をされています。海岸清掃で多く見つかるものは、自然分解されるのに時間がかかるプラスティックだそうです。日頃からゴミ捨てのルールを守っていても自然災害はやってきて、多くのゴミが自然環境に流出してしまいます。だからこそ大切なことは、「できるだけプラスティックの使用を減らすこと」と「3つのR」。3Rとは、リデュース(身の回りのゴミになるかもしれないものを減らす)、リユース(同じ商品を捨てずに繰り返し使う)、リサイクル(ゴミにせず、商品の素材として使う)です。きれいな海や水辺の生き物を守るための課題や対策を教えていただきました。 

(生徒の感想)

日本国内だけでなく、他国からのゴミも海を渡り海岸に流れ着くことから、私たちがゴミの処理をきちんとしなければ、国内にも外国にも迷惑をかけてしまうと思いました。食物連鎖の影響で、人間の私たちにも被害が出るので、ゴミの分別、決められた場所への廃棄を心がけたいです。 【探究のタネ】身の回りのゴミになる物を減らす 

黒川先生がリユースで「買い物の選択肢が増える」とおっしゃっていたことに納得しました。1つ1つの行動に意味があり、私も自分が実践できそうなことに取り組んでいきたいです。 【探究のタネ】生物解性プラスティック

 

 

②安達和美さん、大谷茜さん「オーガニック、地産地消、食品ロスについて」

 講師の安達和美さんは、石井町にあるコワーキングスペース和みプラザで運営管理者をしておられます。大谷茜さんはとくしまエシカルネットワーク美馬の代表をしておられます。今回の講座では、全農さんからいただいたパンフレット「お米・ごはんBOOK」をもとに、地産地消や食品ロスについてお話をしてくださいました。生徒たちに「ごはんとパン、どちらが好きですか?」と質問をしてくださいましたが、意外なことに本校1年生は「ごはんが好き」と手を挙げる生徒が圧倒的に多く、講師先生を驚かせていました。意識せずとも、地産地消ができているみたいです。食品ロスで多いものは、第1位ごはん、第2位野菜、第3位おかずということです。特に徳島はお接待文化が根付いているため、家庭でもおもてなしでも、食べきれない料理を料理しがちなのだそうです。店での手前取りや地元の会社や施設を支援するためにモノ・サービスを購入する「応援消費」をやっていきたいと思いました。

 (生徒の感想)

母と買い物を行くとき、奥の方にある賞味期限が長いものを選んでいました。食品ロスのことを考えると、手前にあるものを購入していかなければいけないと思いました。 【探究のタネ】クラウドファンディング 

今日の話を聞いて、私はたくさん食品ロスをしているなと改めて思いました。お弁当の量が多くてほぼ毎日残しているので、おかあさんに言って少なめに作ってもらおうと思いました。 【探究のタネ】地産地消で環境に優しく! 

地産地消の大切さに気づくことができたので、もっと自分の住む地域のものを食べようと思います。 【探究のタネ】地産地消

 

 

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