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エシカル消費推進

1年生 「エシカル消費基礎講座」がはじまりました

名高の総合的な探究の時間(=藤波タイム)のテーマは「エシカル消費」

●1年生の2学期は「エシカル消費基礎講座」!

 1年生は1学期に「探究とは何か」について、グループで好きなテーマを深めながら学びました。

そして2学期から、名高3年間のテーマである「エシカル消費」について、たくさんの講義を聴いて理解を深めていきます。9月12日(木)7限目、その第1回目がはじまりました。講師は四国大学教授の加渡いづみ先生でした。

●第1回「エシカル消費とは」―オレンジジュースが店頭から消えた―

 「8月、オレンジジュースがお店から姿を消したこと覚えていますか」

 「今は、お米が高くなって、なかなか買えないと,ご家族が話していませんか」

オレンジジュースは、オレンジの生産国ブラジルの異常気象、お米は日本の台風等の影響で品薄となり、価格が高騰しています。私たちの消費する=買い物する商品は、自然環境と深く関わっていると再認識しました。他にも、アイスクリームやシャンプー、洗剤の原材料であるパーム油は、原材料のアブラヤシの木を植えるために、ジャングルの乱伐が進み、原住民の方が引っ越しを余儀なくされ、象やオラウータンも居場所を失っているそうです。

SDGsの17の目標は、そんな地球の現状をなんとかしなければならないという思いでつくられています。特に12番「つかう責任、つくる責任」はエシカル消費に特に関係している目標です。私たちも、その目標達のためにできることをしなければならないのだと感じました。

●エシカル消費に関する3つの視点

ハート環境を守り、未来につなげることに役立つ消費

ハート人の権利や幸せを思いやる消費

ハート地域を元気にする消費

加渡先生は、この3つの視点をもって消費=買い物をすることが大切だと話してくださいました。

必要なものを必要なだけ買う、フェアトレード商品を買う、被災地を応援するための商品を買うなど、みなが少しずつできることをして、みんなで勉強して広げていこう!加渡先生の呼びかけが心に残っています。

●生徒の感想

・今まで何気なく買っていた商品などが、環境や人、地域に配慮していたかどうかは覚えていませんが、これからは少しでも気にしていこうと思います。

・エシカル消費について私は言葉しか聞いたことなかったけれど、この講演を通してもっと知りたいなと思いました。

・自分がたまにしていることがエシカルにつながっていて驚いた(エコバッグ、マイボトル)。

・はじめは興味のないものだと思っていたが、話を聞いていると身近な話で聞きやすかった。

・地域のことについて少し考えてみようと思います。

・私は環境によくても安い方を買うのがほとんどです。でも、今日の講演を聴き、少し高くても環境や地域の人の力になれる方を買いたいなと思いました。

・自分には関係ないという考え方をやめようと思った。

・エシカル消費って難しいことだと思っていたけれど、思ったより簡単だと分かりました。

・エシカル消費についてあまり知らなかったので、加渡先生のお話を聴けてよかったです。 

●講演を聴いて見つけた【探究のタネ晴れ※講義中に特に印象に残ったことや、今後調べてみたいことです。

 ・人口の急激な増加 ・ヒト消費 ・消費者にも責任 ・持続可能性を考えた消費 ・フェアトレード ・パーパス消費 ・三方よし ・国産品の活用方法  ・環境、権利、地域

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3月30日 「第15回エシカルこども食堂」ボランティアに参加しました

「エシカルこども食堂」ボランティア、今回も楽しかったです!

今年度最後の「エシカルこども食堂」に9名の名高生が参加しました。

〇防災紙芝居で学ぶ時間

9:30、石井河川防災ステーション(三郎広場)に集合。いつものとおり会場設営、お楽しみ会の準備をしました。

はじまるまでの間は、子どもたちとおしゃべりをしたり、子どもたちのリクエストに答えてイラストを描いたりしました。

11:00からスタートした午前の部では、石井町のボランティアサークルのオリジナル「防災紙芝居」をしました。

ダンゴ虫君と少年が非常持ち出し袋について考えるストーリー。避難に必要なものは何か、重さや置き場所はどんな風であれば適切かなど、いろいろ考えることができる作品でした。

〇温かくて美味しいご飯

 「コロコロおばちゃんの会」の皆さんの育てた新鮮なお野菜、エシカル消費を推進している石井町のお店「リーベ・フラウ」さん提供のお肉を使ったお料理をいただきました。他にも、地元の企業から提供された飲み物、お菓子、パンなどがお土産として配られました。県から支給される食材の他に、地域の応援があって、こども食堂を運営することができるのだと改めて分かりました。

♬メニュー♬ スパゲッティーミートソース・わかめとタマネギのスープ、、切り干し大根の煮物、鶏肉タレ焼き

   

 ※星形マグネットのプールは大人気(1枚目) 配膳係をしました(2枚目) お楽しみタイムに音楽科の3人がドレミの歌を披露しました(3枚目)
  

 ※大鍋に一杯のスパゲッティー(1枚目) 食材を提供してくださった皆さんへお礼のメッセージ(2枚目) 

 

 

【感想の一部】

 ・自分の役割の荷が重かったけど、楽しかったです。

・1回目の子ども食堂参加の時より、2回目の方が段取りが分かっていたのでスムーズに活動できたと思います。

・ボランティアに参加して、今回も本当に楽しかったです。普段接する機会のない子供たちと関わることができ、心が温かくなりました。そして、私は今回はじめて紙芝居を読み子供たちが一生懸命聞いてくれてるのが見ていなくても伝わってとても嬉しかったし、良い経験になりました。子供たちの中には私たちからではなく、子供たちから話しかけてくれる子もいて、本当に嬉しかったです。また次子ども食堂があって、参加が可能できそうなら参加したいと思わせてくれるくらい、今回の子ども食堂も最高でした。

・普段関わる事の少ない年齢の方と関わることができ、いい経験になりました。

・今回は話したことの無い方々とも話せて、何人かの子と仲良くなれたのでとても良かったです。これまでに何度か話したことのあった子が、今までよりずっと社交的になっている気がしてとても嬉しいです。

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1年生 今年度最後のエシカル消費基礎講座

 3月12日(火)3限目、今年度最後のエシカル消費基礎講座がありました。今回はエシカルファッションプランナーの鎌田安里紗さんにお越しいただき、エシカルファッションに関するご講演をしていただきました。

 鎌田安里紗さんは徳島市出身で、現在は一般財団法人unistepsで代表を務めていらっしゃいます。ファッション産業における課題について各企業と話し合ったり、政府に対して課題解決に向けての提言を行ったりと、エシカルファッション普及のため精力的に活動されています。

 使い捨てられた洋服の数々がアフリカに運ばれ、アフリカの自然環境を破壊していることを教えていただきました。また、2013年にバングラデシュでおきたラナ・プラザ崩落事故のお話には心が痛みました。このビルには、有名なファッションブランドの縫製工場が入っていましたが、危険で劣悪な労働環境のもと働いている人たちのおかげで、安価なファッションを手に入れることができていたことを知りました。環境や動物・人への影響を考えた上で、ファッションを作ること、選ぶことの大切さを学びました。

 鎌田さんからは今すぐ行動できることを2つ教えていただきました。1つは「Shift C」というサイトを使って各ファッションブランドのエシカル度を調べた上で、ファッションを購入するということ。もう1つは、衣類の回収ボックスを利用することです。自分たちができることから、最初の一歩を進めていきたいと思います!

(生徒の感想)

これから服を買うときは、安いから買うとかではなく、本当に必要なものなのかを考えたり、使えなくなったものは他の使い方ができないのかを考えたりしていきたい。【探究のタネ】服1枚の負担

1枚の服ができるのに、たくさんの人が関わり、たくさんの加工がされていると思うと、1枚1枚を大切にしようと思いました。無駄がないように、着なくなった服はリサイクルしようと思います。【探究のタネ】エシカルファッション 

発展途上国に対して支援という名のゴミの押しつけをすることによって、発展途上国の自然環境が破壊され生活に支障が出ていることを知りました。日本の服が安いと言われていますが、日本も経済的に余裕がない状態だからこそ悪循環が起きているのだと思いました。【探究のタネ】Who made my clothes?

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第14回「エシカルこども食堂」に参加しました!

「エシカルこども食堂」は名高生の居場所でもあります

11月25日の第13回に引き続いて、1月27日「エシカルこども食堂」に4名の名高生が参加しました。

〇「はじめまして」の人も、「お久しぶり」の人も

9:30、石井河川防災ステーション(三郎広場)にみんなで集まり、10:30から受付開始までの間に、自由に持ち帰れる子ども服や児童書を並べ、表示を書くなどしてお迎えの準備をしました。

そして、子どもさんとご家族がやってきました。12月9日には名西高校で実施した「名高こども食堂」で出会った子どもたちもいました。主催者の「コロコロおばちゃんの会」の皆さんにも顔を覚えていただけて、どんどん絆が深まっているようで嬉しかったです。

 ※ 皆さんをお迎えする準備。自由に持ち帰っていただく児童書と子ども服を並べ、案内表示を書きました。

〇 今日のご飯もとても美味しかったです!

 「コロコロおばちゃんの会」の皆さんの育てた新鮮なお野菜、愛情いっぱい栄養満点お料理は、いつもながらとても美味しかったです。

♬メニュー♬ ホワイトシチュー・とん汁(どちらか一つをチョイス)、ブロッコリーとカリフラワーのサラダ、切り干し大根の煮物、たこの唐揚げ

こどもたちが来てからは、絵本の読み聞かせ、絵しりとり、風船あそび、折り紙、イラストを描くことなど、自分のできることや得意分野で、子どもたちと楽しみながら触れあうことができました。

※ 私たちの朗読を、みんな真剣に聴いてくれます(1枚目・2枚目)   一緒にマグネットで文字や絵をかきました(3枚目)
 

午後の部が終わったあと、皆さんのお見送りをして、荷物運びや机の片付け等をしました。

おばちゃんたちの畑でとれた新鮮な大根、キャベツ、かぶなどを、私たちもいただいて帰りました。

温かいご飯、温かい笑顔、温かい気持ち……。外は寒かったですが、エシカルこども食堂は、名高生にとっても本当に温かい居場所になっています。これからも参加し続けたいと思います。

 

【感想の一部】

 ・今日も楽しかったです。自分は3年生で、名高生として参加するのはこれで最後ですが、卒業してもこども食堂に参加したいと思っています。

・前回のこども食堂で「今度はピカチュウの絵を描いてね」と約束していました。今日はその子に会えませんでしたが、今度会えるのを楽しみにしています。子どもたちにクレヨンを見せたときとても嬉しそうだったので、今回もクレヨンを持参して絵を描きました。

・予期せぬことがいくつかありました。その際に、自分たちスタッフが狼狽していては何も始まらないので、何でもいいからすぐに行動すべきだと学べました。これを次にいかしていきたいです。いつも以上にいろんな子と話せて、仲良くなれたのでとても楽しかったです。

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1年生 第5回エシカル消費基礎講座

 11月2日(木)7限目、第5回エシカル消費基礎講座を実施しました。今回も2組の講師の先生に講演をお願いしました。

①近藤保仁さん「オーガニック、動物配慮について」

②五十川和也さん、楠佑美さん「徳島県の取り組み」

 

①近藤保仁さん「オーガニック、動物配慮について」

 講師は獣医師であり、自然派ハム工房リーベフラウの店長である近藤保仁さん。今回は「(有)石井養豚センター、自然派ハム工房リーベフラウの取り組み」「環境先進国ドイツの取り組み」をテーマに講演をしてくださいました。

 近藤さんは、素材の力を活かしたものづくりに尽力されています。豚肉本来の味を感じられるように、また安心・安全なものを提供できるように、余計なもの、食品添加物を使わず加工しているそうです。また、ドイツの食肉マイスターの教えを守る、肉の部位の特徴を活かした加工を心掛けていると伺いました。近藤さんのドイツへの留学経験から、ドイツの環境保護の取り組みについても教えていただきました。

 安さが売りの輸入肉には、多くの場合、ホルモン剤が使用されており、発がん性が疑われています。また、スーパーなどで販売されている加工食品については、たくさんの食品添加物が使用されており、健康への心配がなされています。食品についての関心を高め、正しい知識を持ち、自ら考えながら食品の選択や購入をしていかなければならないと感じました。

(生徒の感想)

様々な工夫をして人間や環境に優しい豚肉を作っていることがわかりました。ドイツでは血のソーセージやいろいろな部位の肉があることに驚きました。私たちは動物の命を頂いている側なので、動物一頭一頭を大切にしていることはとても良い取り組みだと感じました。これからは食品の裏面に書いてある表示をしっかり見て買い物していこうと思いました。  【探究のタネ】添加物

 一つの食べ物ができるまでにたくさんの人が関わっていることがわかりました。リーベフラウの食品は余計なものを使わずに、衛生管理に徹底していて、安心して食べられると思いました。加工食品にどんな添加物が使われているのかを正しく知ることが大切だと感じました。  【探究のタネ】食品添加物

 おいしく安全な食品を作るためにはたくさんの苦労が必要なのだと感じました。普段の生活では添加物や、どこの肉なのかをあまり気にしたことがなかったので、これからは少し意識してみようと思いました。 【探究のタネ】オーガニック

 

②五十川和也さん、楠佑美さん「徳島県の取り組み」

 五十川和也さんは徳島県危機管理環境部消費者くらし安全局消費者政策課で、楠佑美さんは消費者庁新未来創造戦略本部で、それぞれ消費者行政に携われています。徳島県や消費者庁が、行政機関としてエシカル消費や消費者教育にどのように取り組んでいるのかをお話していただきました。令和4年度におけるエシカル消費の認知度は全国が26.9%であるのに対して、徳島県は58.8%と高くなっています。徳島県や徳島県にオフィスを構えている消費者庁の広報活動や教育活動の成果なのかもしれません。

 五十川さんからはSNSやメディアを活用した広報活動、エシカル消費を学習できる場の提供、さらにはエシカル消費の取り組みを全国や世界に向けて発信している徳島県の取り組みなどを教わりました。楠さんからはサステナブルファッションについて実行のためのヒントをたくさん教えていただきました。エシカル消費の第1歩である「自分で何ができるのかを考えてみること」を大切に、〝未来・長期〟〝地域・世界〟を念頭に、〝みんなに優しい〟社会を目指していきたいです。

(生徒の感想)

サステナブルファッションを初めて聞きました。買うときや選ぶときのヒントは、私たちの生活に活かせるので使っていきたいです。徳島県消費者政策課のお仕事から、エシカル消費への取り組みを知ることができました。 【探究のタネ】サステナブル、消費者教育

 エシカルファッションについて、自分にできそうなことが思ったより多くて驚きました。石井町がエシカルに関するたくさんの取り組みに参加していることがわかってうれしかったです。 【探究のタネ】サステナブルファッション

 着なくなった服を着回しとして甥にあげたり、いとこにあげたりするともったいなくないし、サステナブルにもつながると思うので、これからも続けていこうと思います。「三方よし」を初めて知ることができました。 【探究のタネ】サステナブルファッション

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