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2023年9月の記事一覧

1年生 第2回エシカル消費基礎講座

9月21日(木)7限目、第2回エシカル消費基礎講座を実施しました。今回は2組の講師の先生をお招きいたしました。

①黒川剛史さん「海洋ゴミ問題と3Rについて」

②安達和美さん、大谷茜さん「オーガニック、地産地消、食品ロスについて」

今年度は生徒に能動的・主体的に講座に参加してもらうことをねらいとして、生徒自らが受講する講座を選択できる機会を多く設けています。

 

①黒川剛史さん「海洋ゴミ問題と3Rについて」

講師の黒川剛史さんは、「うずしおクリーンアップ」とよばれる海岸清掃活動を呼びかけ、海洋ゴミ削減にむけた活動をされています。海岸清掃で多く見つかるものは、自然分解されるのに時間がかかるプラスティックだそうです。日頃からゴミ捨てのルールを守っていても自然災害はやってきて、多くのゴミが自然環境に流出してしまいます。だからこそ大切なことは、「できるだけプラスティックの使用を減らすこと」と「3つのR」。3Rとは、リデュース(身の回りのゴミになるかもしれないものを減らす)、リユース(同じ商品を捨てずに繰り返し使う)、リサイクル(ゴミにせず、商品の素材として使う)です。きれいな海や水辺の生き物を守るための課題や対策を教えていただきました。 

(生徒の感想)

日本国内だけでなく、他国からのゴミも海を渡り海岸に流れ着くことから、私たちがゴミの処理をきちんとしなければ、国内にも外国にも迷惑をかけてしまうと思いました。食物連鎖の影響で、人間の私たちにも被害が出るので、ゴミの分別、決められた場所への廃棄を心がけたいです。 【探究のタネ】身の回りのゴミになる物を減らす 

黒川先生がリユースで「買い物の選択肢が増える」とおっしゃっていたことに納得しました。1つ1つの行動に意味があり、私も自分が実践できそうなことに取り組んでいきたいです。 【探究のタネ】生物解性プラスティック

 

 

②安達和美さん、大谷茜さん「オーガニック、地産地消、食品ロスについて」

 講師の安達和美さんは、石井町にあるコワーキングスペース和みプラザで運営管理者をしておられます。大谷茜さんはとくしまエシカルネットワーク美馬の代表をしておられます。今回の講座では、全農さんからいただいたパンフレット「お米・ごはんBOOK」をもとに、地産地消や食品ロスについてお話をしてくださいました。生徒たちに「ごはんとパン、どちらが好きですか?」と質問をしてくださいましたが、意外なことに本校1年生は「ごはんが好き」と手を挙げる生徒が圧倒的に多く、講師先生を驚かせていました。意識せずとも、地産地消ができているみたいです。食品ロスで多いものは、第1位ごはん、第2位野菜、第3位おかずということです。特に徳島はお接待文化が根付いているため、家庭でもおもてなしでも、食べきれない料理を料理しがちなのだそうです。店での手前取りや地元の会社や施設を支援するためにモノ・サービスを購入する「応援消費」をやっていきたいと思いました。

 (生徒の感想)

母と買い物を行くとき、奥の方にある賞味期限が長いものを選んでいました。食品ロスのことを考えると、手前にあるものを購入していかなければいけないと思いました。 【探究のタネ】クラウドファンディング 

今日の話を聞いて、私はたくさん食品ロスをしているなと改めて思いました。お弁当の量が多くてほぼ毎日残しているので、おかあさんに言って少なめに作ってもらおうと思いました。 【探究のタネ】地産地消で環境に優しく! 

地産地消の大切さに気づくことができたので、もっと自分の住む地域のものを食べようと思います。 【探究のタネ】地産地消

 

 

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第1回エシカル消費基礎講座「エシカル消費とは」

 名西高校は総合的な探究の時間において、「エシカル消費」をテーマに探究活動を行っています。1年生は1学期に「探究とは何か」を体験的に学びました。2学期は「エシカル消費とは何か」について理解を深めていきます。

 9月14日(木)7限目、四国大学教授加渡いづみ先生に、本年度第1回目のエシカル消費基礎講座をしていただきました。講義の主題は「エシカル消費とは」です。加渡先生には、本校の総合的な探究の時間立ち上げの時からご尽力いただいており、今回のご講演でも非常にわかりやすいお話をしてくださいました。

 エシカル消費を3つのキーワードを使って説明してくださいました。「環境」「働く人の権利や幸せ」「地域」を考えた消費活動こそがエシカル消費です。現在、日本だけでなく世界中の国々や地域がエシカル消費に取り組んでいることを教えてくださいました。アメリカ発の循環型ショッピングプラットフォーム「Loop(ループ)」の仕組みには驚きましたし、感心しました。従来の使い捨てのプラスティック容器に代わって、ガラスやステンレス製の「繰り返し使える容器」で商品を回収・再利用することで、ゴミを減らしていこうとする取り組みで、日本では首都圏を中心に導入されているそうです。徳島県でこの仕組みが浸透していく日もそう遠くはないかもしれません。加渡先生のご講演を聴いて、言葉として知っているだけの「エシカル消費」をしっかり理解することができました。決して難しいことではなく、未来のために、今日からでも行動できる具体的なお話をしていただきました。

(生徒の感想)

やっとエシカル消費がどんなものなのかが分かった。自分が行動し、他の人の意識を変えることができたら、きっと未来も明るくなると思った。 【探究のタネ】フェアトレード

買うことが一票になるという言葉を聞いて、自分自身も消費する責任を考えて行動していきたいと思った。 【探究のタネ】消費は投票行動

 初めてバイコットという言葉を聞いた。すごくいいなと思った。そもそもゴミの出るものを買ってはいけないという考えでいたが、そうではなくゴミにならないように工夫したり、生産者の方ができるだけ不利にならないようなものを選んだりすれば、十分豊かに暮らせることを知った。 【探究のタネ】パーパス消費

 最近処理水問題で、国内の水産物の消費運動が高まっていることから、「消費は投票行動」という言葉がとても心に残った。自分にできることがたくさんあることを知り、これからは積極的にエシカル消費に取り組んでいきたいと思った。 【探究のタネ】パーパス消費

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