エシカル消費推進
1年生で、徳島県の消費者教育教材を使って学びました。
●2月24日(木)7限の「探究活動の時間(藤波タイム)」―「私の行動宣言」の作成―
これまで1年生は、「エシカル消費基礎講座」を9回受講しました。内容は、私たちの髪の毛を活用するヘア・ドネーション、生産者の生活や権利を守るフェアトレードやエシカルファッションのことなどさまざまでした。また、2年生の先輩が1年間グループで探究した成果を披露する「藤波発表会」を観覧しました。それらを通じて、「探究のタネ」がたくさんできました。
今回の藤波タイムでは、徳島県のホームページに掲載されている、消費者教育教材の中で、
・エシカル意識度チェック
・学習SDGs(クイズに挑戦)
をそれぞれのタブレットでやってみました。自分の関心のある分野、あまり理解できていないことなどを自覚することができました。その後、これまで集めた「探究のタネ」も参考にしながら、一人一人が「私の行動宣言」をMetamoji ClassRoomに入力し、共有しました。
文字にしてみると頑張る気持ちも高まりました。「みんなの幸せ」のために、エシカル消費を頑張ります!
※ この日の様子を、徳島県の方が撮影してくださいました。少し緊張しました。
エシカルクラブ(JRC)の活動報告(10月~12月)
●10月24日「Smile with Food project」プレゼンテーション大会で入賞しました!
これは、広島県の進徳女子高校(内にあるHunger Zero Project企画実行委員会)と、日本国際飢餓対策機構共催の大会(オンライン)です。中四国地方の高校生が、世界の飢餓問題の現状を知り、高校生でもできる国際協力のあり方を考え共有するためのものでした。
名西高校エシカルクラブは「世界への一歩 —まずは約30㎞から—」と題し、石井町=30㎞のエシカル活動からまず始める意義を提案し、「Hunger Zero賞」をいただきました。コオロギ粉を活用したお菓子を自分たちで作り販売している学校、開発途上国の農業を支援するための具体的な方法を提案する学校等、とても刺激になりました。
副賞として、ベルギー産フェアトレードマークのついたチョコレートセットと、ラベルレスボトルのお茶1箱をいただきました。副賞もエシカルな商品であることに感動しました。
●11月4日・5日「ハロウィン 牛乳パックらんたんStreetへようこそ」
名高で回収した牛乳パックでらんたんをつくり、LEDライトを入れて完成!
エシカルクラブのメンバーで約60個つくり、第2棟1階の廊下に並べました。
「Treck or Treet?」ではなく、「お菓子をはじめ食品とらんたんを交換しませんか?」。食品回収ボックスを設置して呼びかけました。
回収した食品は、石井町役場子育て支援課へ。「次はバレンタインデーらんたんStreetかな」と話しています。
藤波発表会を行いました
12月15日、石井町中央公民館・藤ホールにおいて2年生藤波タイム(総合的な探究の時間)の学習成果を発表する「藤波発表会」を行いました。
学校から歩いて移動する生徒達の様子。ホールでは密を避け、一席おきに着席しています。
探究学習担当教員より、総合的な探究の時間の3年間の学習の流れを説明しました。
発表者は楽屋前の廊下で原稿の確認をしています。
〈発表の様子〉
今回の発表会には講師として安達和美先生、河口晶先生をお迎えしました。これまでも1年生エシカル基礎講座の講師として、2年生ZOOM中間発表会の講師として、名西高校の「総合的な探究の時間」に関わり、生徒たちを支援してくださっている先生です。
発表者は全員ステージに上がり、講師の先生から講評をお聞きしました。
1年生2年生全員が代表班の発表を熱心に聴き、エシカル消費について考えを深めたり、新たな視点を持ったりすることができました。
どの班の発表が良かったか、翌日12月16日の「朝の読書の時間」を利用してクラッシーに入力しました。
1年生「エシカル消費基礎講座」第9回「ビンゴで考えよう!身近なエシカル」
12月3日(木) テーマ「ビンゴで考えよう!身近なエシカル」
徳島エシカルネットワーク美馬 代表 大谷 茜先生
エンジニア(本校卒業生) 渡邊 啓道 ジョージ マーフィー先生
和みプラザ 運営管理者 安達 和美先生
25個のマス目に1~25の番号を書き込んだ後、ゲームはスタートしました。「17番!ゴミを減らす工夫をしている!」。番号の書かれた紙には、エシカル消費に関する文章があり、先生方は1つずつ内容を説明してくださいました。「徳島県の上勝町では『ゼロウェイスト』というゴミを出さない取り組みをしてるんよ。知ってるかな?」優しく語りかけてくださる大谷先生と渡邊先生。ビンゴを楽しみながら、実は、エシカルは身近にあり、私たちにできること、すでにできていることもあると私たちに気付かせてくださいました。
最後に、石井町で子どもの支援活動をされている安達先生から、「ジョイセフ」「エコレール」などのマークの付いたチョコレートをいただきました。マークの意味をかみしめながら食べました。「食べる応援」をはじめ、私たちにできることをしていこうと思っています。
【感想の一部】
●ビンゴゲームを使った楽しい授業で、SDGsについて知れた。おもしろい話の中にはときどき本当に考えなければいけない話などがあって、それについてしっかり考えようと思った。【探究のタネ:SDGs】
●ゼロウェイストや節電、ボランティア、伝統工芸など、身近なことがエシカルやSDGsにつながることが分かりました。自分自身も買い物に行くときはマイバッグを持って行き、プラゴミを減らすよう心がけています。そういった何気ないことで貢献できると分かりました。これからも続ける気持ちが強くなりました。【探究のタネ:エシカルマークの意味】
※ エシカル消費基礎講座(全9回)は今回で終了です。1年生はここから、自分の関心のある「タネ」を1つ、調べたり考えたりしながら育て始めます。
〈訂正〉 前回の「『貿易ゲーム』で学ぶ」は、第8回でした。
1年生「エシカル消費基礎講座」第9回「貿易ゲーム」で学びました。
11月25日(木) テーマ「貿易ゲームで学ぶエシカル」
四国大学 教授 加渡 いづみ先生
「はさみとペン、余ってる国はないですか!」「紙5枚とコンパスを交換してほしい~」。9つの班(=国)は、自国の富を増やすために、みんな全力で頑張りました。
今回のエシカル講座は「貿易ゲーム」でした。まず、各班に紙(資源)と文房具(技術・機材)とお金が配られます。ただしそれは不平等で、資源はあるけれど技術・機材、お金のない開発途上国と、その逆の先進国もつくられています。そして、それぞれの国は、他の班に協力を求めたり、「国連」の支援を受けたりしながら品物をつくりお金を儲けました。
格差の厳しさを体感した国もあれば、資源がなければどうにもならないことを理解した国もありました。そして、すべての国が「協力すること」の大切さを実感する機会となりました。
【感想の一部】
●自分の役割をしっかり理解し、特技を生かしてチーム=国の最大の力を引き出していくことが大事だと思いました。【探究のタネ:どんな国と国が、どんな内容で貿易しているのか】
●私の班は途上国側だったので、貧しい国の気持ちがよく分かりました。国と国とが手を取り、共存することが大切だと思いました。【探究のタネ:今からここから自分からを大切に】
●国同士での格差は現実にもあります。周りやいろんなところが助け合って補い合うことが大切なんだと知りました。【探究のタネ:貿易、助け合い】
エシカル消費基礎講座(第7回)
11月11日(木) テーマ「エシカル消費に関する徳島県,消費者庁の取り組み」
徳島県危機管理環境部消費者くらし安全局消費者政策課 阿部歌奈子 先生
消費者庁 新未来創造戦略本部 金子 千紘 先生
「社会的課題の解決には、消費者一人ひとりの行動が不可欠かつ有効です。」講演を通して、改めて安さや便利さに隠れた社会的費用の意識の必要性を感じました。
平成29年7月に消費者庁のオフィスが徳島県に設置されました。そして、令和2年7月に「消費者庁 新未来創造戦略本部」が開設されたこともあり、徳島県は消費者庁新未来創造戦略本部とともに、エシカル消費に関するさまざまなプロジェクトを進めています。県が作成した動画「エシカル消費ってなに?」を見せていただいたり、県が開発した教材を試させていただいたりもしました。また、代表生徒が「エシカル消費」意識度チェックをするなど、エシカル消費に関して楽しく学ぶことができました。消費者行政の重要性はもちろん、消費者と事業者が共通の目的をもって行動することの大切さを実感しました。
[感想の一部]
・徳島県のHPにはエシカルの項目があり、徳島が行っている取り組みがたくさんあることを知りました。持続可能な社会をつくるために、エシカル消費についてよく学び、フェアトレード商品を買おうと改めて思いました。【探究のタネ:食品ロス~食べ物のムダをなくそう~】
・エシカル消費はまず個人からというイメージがあったけど、SNSやメディアを活用しながら広められて、みんなでエシカル消費が取り組めることを改めて知りました。【探究のタネ:徳島県での取り組み方】
・講義の途中で行われていた「エシカル消費」意識度チェックが少し気になったので、家でやってみようと思いました。これから買い物をするときに、エシカル消費を頭においておこうと、改めて思いました。【探究のタネ:徳島県が他にしている取り組み】
エシカル消費基礎講座(第6回)
11月4日(木) MEER代表 黒川 剛史先生
テーマ「エシカル消費で海ゴミは減らせる!?」
「三方よし」とは日本に古くからあるエシカルな商習慣で、売り手と買い手の満足はもちろん社会に貢献できてこそよい商売という考え方です。黒川先生は、「三方よし」の観点から海のゴミ問題に関して教えてくださいました。2002年頃から急激に増えている海のゴミがペットボトルです。安く手に入る石油資源を使ったプラスチックボトルは、企業にとっては利益の増加になりますが、資源の無駄遣いにつながっている点で社会にとってはよくないことです。またプラスティックが劣化して小さな粉末状になってしまうと、今の技術では回収できないそうです。黒川さんは「消費者の行動が社会を動かす」とおっしゃっていました。社会の課題に目を向ける消費者、課題解決に取り組む企業があってこそ、良好な自然の景観や環境からのメリットを社会全体で感じられます。消費者として私たちができることから始めたいと強く感じました。
[感想の一部]
・先日、黒川さん主催のボランティアに参加したとき、見ただけでもペットボトルは多いと思いましたが、実際にゴミ拾いをしていると予想以上にペットボトルが多かったです。ゴミと楽しく向き合うという感覚が今までありませんでしたが、これからは楽しむという気持ちでボランティアに参加したいと思いました。【探究のタネ:ゴミを楽しむ】
・JRC部も鳴門の海のゴミ処理をしたことがあります。環境をよくするためにも、私ができることを一つでも多く取り組んでいきたいです。【探究のタネ:消費者の行動が社会を動かす!】
・私は海が好きでよく行きます。その時に毎回思うのが、やはり落ちているゴミが多いことです。これからは今よりもっと意識して、ゴミ拾いやリサイクルなどを積極的に取り組んでいこうと思いました。【探究のタネ:リサイクル】
2年生 ドイツの高校生へ「エシカル消費」に関する質問
2年生は「藤波タイム(総合的な探究の時間)」にドイツ姉妹校の高校生へ「エシカル」な質問を考えました。
ファッションをテーマにしている班は「着なくなった服をどうしていますか?」という身近なことを質問したり、楽器のリサイクルについて調べている班はドイツの伝統的な楽器やその材料についての質問を考えたりしました。
日本語で考えた質問を英語に訳し、メールでドイツに送りました。
返事が来るのはまだ先になりそうですが、楽しみに待っています。
1年生「エシカル消費基礎講座」第5回はエシカルファッションのお話でした。
●11月4日(木) エシカルファッションプランナー・環境省アンバサダー 鎌田 安里紗先生
テーマは「ファッションとサスティナビリティ(持続可能性)」でした。
私たちにとって欠かせない存在である「服」。そんな服やファッションに関心のあった鎌田先生は、ふるさとの徳島を離れ、東京で高校生になることを選びます。そして、最先端のファッションに囲まれながらアルバイトをしているとき服が生まれる背景に疑問を持ち、「ファッションの世界にはたくさん問題があるぞ」と気付いたそうです。
・大量生産大量消費がもたらす地球への負荷
・ウールや羽などをもらう対象である動物たちの扱い方の問題
・プラスチック由来の服、一枚のTシャツをつくるときに必要な石油や水の量の多さ
これらの問題と向き合いながら、自分の目で確かめ、生産過程や安全性への「透明性」がしっかりしている服を選ぶ人を増やすために、様々なアクションをおこしている鎌田先生。
私たちも、関心のあること、好きなことから、課題や問題点を見つけ、解決のためにアクションできる、かっこいい人になりたいですね!
【感想の一部】
●昔から私は、洋服を着ることもアイディアを生み出すことも好きでしたが、エシカルファッションのことについては考えたことがありませんでした。今日の話を聞いて、次から服を買う時に少し楽しみが増えたり、きちんとしたところで作られているのか考えたりできる機会が増えていくのだろうなと思いました。【探究のタネ:オーガニック商品について】
●オーガニックコットンが使われているものや、透明性がより高い物を探して、これから買っていこうと思いました。ポリエステルが使われている服はネットに入れるなど、環境によい取り組みをしていこうと思いました。【探究のタネ:ちいさなことこそ大切に、小さなことこそ大胆に】
●エシカルとファッションが関係していると思っていなかったので、それを知れてよい機会になったなと思いました。JRC部やエシカルクラブの活動にいかせられたらいいなと思います。【探究のタネ:水やプラスチックを使わずに服を作れるのか?】
1年生「エシカル消費基礎講座」第4回はフェアトレードのお話でした。
●10月7日(木) だしソムリエ 河口 晶先生 ・NPO法人「パルシック」 木村 優江先生
テーマ「フェアトレードについて、深く知ろう」
フェアトレード(=公正な貿易)は『何となくいいこと。途上国の人のためになること』と考えている人がいると思います。ですが、フェアトレードに携わる木村先生たちには「美味しくていい商品だから少し高くてもフェアトレード商品を選ぶ」ようになってほしいと願って活動されています。
フェアトレードが実現すると、生産者がみんなで協力・工夫し、生産性が上がります。それは商品の美味しさや信頼に繋がり、よい循環が生まれます。また、フェアトレードでは、商品代とは別に「ソーシャルプレミアム」という地域のためのお金も支払われ、地域の学校の壁の修繕、集会所の建築、水を引くこと等に使われているそうです。
そして、河口先生は、大学や高校でフェアトレード商品の委託販売ができる(今年の名高祭で実施しました!)、みんなで共同購入すれば少し安く買える、「あまりに便利すぎる、安すぎる」商品には疑問を持つ、想像力を持つことが大切だと、私たちに教えてくださいました。
【感想の一部】
●私は買い物をするとき、安いと嬉しくて買うことがありました。でも、製品の奥の「生産者」のことを考えて『生産者も消費者もみんな幸せになれる価格なのか?』と考えてみようと思いました。【探究のタネ:SDGs】
●フェアトレードの本当の意味が解った気がします。ただの貿易じゃなくビジネスで、たくさんの問題が解決できると知り、今までの考え方が変わりました。【探究のタネ:ビジネスでどのように変化するのか】
●河口さんと木村さんがおっしゃったように、「よい商品だから買う」「自分も相手も幸せになるから買う」という考え方を持つことが大事だと気付きました。【探究のタネ:買い物をするときに想像力を働かせる】
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