学校生活

2023年11月の記事一覧

第4回 人権学習HR活動

11月14日㈫ 「あなたならどう答えますか?」ー同和問題についてー をテーマに人権学習HR活動を行いました。小、中学生の頃に既に学んだ生徒も多くいましたが、本校でも改めて部落史を学び直し、この問題についての基本的な知識を深めました。

もし自分が差別される側だったとしたら? それを打ち明けられる側だったとしたら? その問題に直面したとき自分ならどうするか? などさまざまな立場になってグループで考えを共有しました。授業を終えての生徒の感想をいくつか紹介します。

●「部落差別のDVDの説明を聞いているとき、アイヌ民族の差別と似ているなと思いました。SNSでも差別の文句が書き込まれているんだと知りました。」

●「被差別部落について家族とも話そうと思いました。少しでも多く知識をつけて周りの人に聞かれたときに説明できるようにしたいです。」

●「自分自身が差別をしないのは当然ながら、誤った情報に流されないことも必要だと思った。また、誤った情報に飲み込まれている人が周囲にいたら、正しい情報が伝えられるようになろうと思った。」

●「悪い偏見や差別は、その人自身を知らないまましてはいけないと思った。」

 

被差別部落に、明確な定義はありません。各時代に差別する側の意図や都合で起こり今もなおこの日本社会に残り続けている曖昧なものです。いつまでも変わらず差別され続ける場所などあるのでしょうか。この多様性が謳われる時代にこそ、今一度一人ひとりの宝物である人権について知り学び、皆で考えていきたいです。

人権国際理解教育講演会「アフリカ少年と多様性のある社会」を実施しました。

講師は漫画家の星野ルネさんでした(あいぽーと徳島 人権啓発事業)

星野さんのお話を聴いて、人権のこと、グローバルに生きることについて考えました。

講師の星野ルネさんはカメルーンに生まれ、幼少期に日本に移住され育ちました。アフリカ人のルネさんはその見た目から、日本で「英語が話せる」「走るのがものすごく速い」というイメージをもたれることが多く、こどものころプレッシャーを感じたそうです。また、カメルーンに一時帰国した際には、カメルーンの人たちから「日本人はみんなとても裕福なんだろう」と言われ驚いたそうです。そのような体験を、ルネさんは漫画や講演会を通して、ご自身の考えを交えて発信しています。

人は、見た目や出身地などの少しの情報をもとに固定観念をもって言動してしまうことがあります。ときにそれが、他者を傷つけてしまう場合もあります。ルネさんのお話で、誰もが広い世界に目を向け、多様な人々、様々な価値観と出会っていけば、世界は変わるのではないかと感じました。素敵なご講演をありがとうございました!

 

 

家庭基礎:防災食の試食を兼ねた調理実習

 

 2学期の調理実習が始まりました。今回の実習では、アルファ米のおにぎりと豚汁、デザートに「ういろう」を作ります。アルファ米は保存期間が長く、水やお湯を注ぐだけで簡単にご飯が作れる防災食・非常食として役に立ちます。

生徒たちが身につけているエプロンは家庭基礎の授業で制作したものです。

 

消費者教育出前授業

10月31日(火)に令和5年度「学校における消費者教育を支援するための出前授業」が行われました。

講師:豊永 真史(とよなが まさひと)先生 (小出・豊永法律事務所 弁護士)

講座名:「成年年齢引き下げ」と契約  対象:第2学年

豊永先生は詳細な資料を提示しながら「契約とは何か」「若者が陥りやすい消費者トラブル」「成年年齢引き下げの意義」「実際に徳島県で起こった消費者被害」などを明解に教えてくださいました。特にSNSやインターネット上のトラブルは誰の身にも起こる可能性があり、生徒もメモを取りながら熱心に聞いていました。

生徒の感想文をいくつか紹介します。豊永先生、ありがとうございました。

・成年年齢引き下げは若年者の積極的な社会参加を促すためだと知り、新しい発見がありました。

・やがて成年年齢に達するという自覚は私にはまだありませんが、そのときに向けて正しい知識を身につけていきたいです。

・消費者被害に遭わないためにも、契約する際にはその場で判断せず、冷静になって誰かに相談しようと思いました。

・徳島県でも大きな詐欺事件があったことを知り、驚きました。被害に遭わないためにもたくさんの知識を身につけたいです。

・18歳に成年年齢が引き下げられたことによって、これまで以上に自覚と責任を持たなくてはいけないと感じました。