エシカル消費推進
第14回「エシカルこども食堂」に参加しました!
「エシカルこども食堂」は名高生の居場所でもあります
11月25日の第13回に引き続いて、1月27日「エシカルこども食堂」に4名の名高生が参加しました。
〇「はじめまして」の人も、「お久しぶり」の人も
9:30、石井河川防災ステーション(三郎広場)にみんなで集まり、10:30から受付開始までの間に、自由に持ち帰れる子ども服や児童書を並べ、表示を書くなどしてお迎えの準備をしました。
そして、子どもさんとご家族がやってきました。12月9日には名西高校で実施した「名高こども食堂」で出会った子どもたちもいました。主催者の「コロコロおばちゃんの会」の皆さんにも顔を覚えていただけて、どんどん絆が深まっているようで嬉しかったです。
※ 皆さんをお迎えする準備。自由に持ち帰っていただく児童書と子ども服を並べ、案内表示を書きました。
〇 今日のご飯もとても美味しかったです!
「コロコロおばちゃんの会」の皆さんの育てた新鮮なお野菜、愛情いっぱい栄養満点お料理は、いつもながらとても美味しかったです。
♬メニュー♬ ホワイトシチュー・とん汁(どちらか一つをチョイス)、ブロッコリーとカリフラワーのサラダ、切り干し大根の煮物、たこの唐揚げ |
こどもたちが来てからは、絵本の読み聞かせ、絵しりとり、風船あそび、折り紙、イラストを描くことなど、自分のできることや得意分野で、子どもたちと楽しみながら触れあうことができました。
※ 私たちの朗読を、みんな真剣に聴いてくれます(1枚目・2枚目) 一緒にマグネットで文字や絵をかきました(3枚目)
午後の部が終わったあと、皆さんのお見送りをして、荷物運びや机の片付け等をしました。
おばちゃんたちの畑でとれた新鮮な大根、キャベツ、かぶなどを、私たちもいただいて帰りました。
温かいご飯、温かい笑顔、温かい気持ち……。外は寒かったですが、エシカルこども食堂は、名高生にとっても本当に温かい居場所になっています。これからも参加し続けたいと思います。
【感想の一部】
・今日も楽しかったです。自分は3年生で、名高生として参加するのはこれで最後ですが、卒業してもこども食堂に参加したいと思っています。
・前回のこども食堂で「今度はピカチュウの絵を描いてね」と約束していました。今日はその子に会えませんでしたが、今度会えるのを楽しみにしています。子どもたちにクレヨンを見せたときとても嬉しそうだったので、今回もクレヨンを持参して絵を描きました。
・予期せぬことがいくつかありました。その際に、自分たちスタッフが狼狽していては何も始まらないので、何でもいいからすぐに行動すべきだと学べました。これを次にいかしていきたいです。いつも以上にいろんな子と話せて、仲良くなれたのでとても楽しかったです。
1年生 第5回エシカル消費基礎講座
11月2日(木)7限目、第5回エシカル消費基礎講座を実施しました。今回も2組の講師の先生に講演をお願いしました。
①近藤保仁さん「オーガニック、動物配慮について」
②五十川和也さん、楠佑美さん「徳島県の取り組み」
①近藤保仁さん「オーガニック、動物配慮について」
講師は獣医師であり、自然派ハム工房リーベフラウの店長である近藤保仁さん。今回は「(有)石井養豚センター、自然派ハム工房リーベフラウの取り組み」「環境先進国ドイツの取り組み」をテーマに講演をしてくださいました。
近藤さんは、素材の力を活かしたものづくりに尽力されています。豚肉本来の味を感じられるように、また安心・安全なものを提供できるように、余計なもの、食品添加物を使わず加工しているそうです。また、ドイツの食肉マイスターの教えを守る、肉の部位の特徴を活かした加工を心掛けていると伺いました。近藤さんのドイツへの留学経験から、ドイツの環境保護の取り組みについても教えていただきました。
安さが売りの輸入肉には、多くの場合、ホルモン剤が使用されており、発がん性が疑われています。また、スーパーなどで販売されている加工食品については、たくさんの食品添加物が使用されており、健康への心配がなされています。食品についての関心を高め、正しい知識を持ち、自ら考えながら食品の選択や購入をしていかなければならないと感じました。
(生徒の感想)
様々な工夫をして人間や環境に優しい豚肉を作っていることがわかりました。ドイツでは血のソーセージやいろいろな部位の肉があることに驚きました。私たちは動物の命を頂いている側なので、動物一頭一頭を大切にしていることはとても良い取り組みだと感じました。これからは食品の裏面に書いてある表示をしっかり見て買い物していこうと思いました。 【探究のタネ】添加物
一つの食べ物ができるまでにたくさんの人が関わっていることがわかりました。リーベフラウの食品は余計なものを使わずに、衛生管理に徹底していて、安心して食べられると思いました。加工食品にどんな添加物が使われているのかを正しく知ることが大切だと感じました。 【探究のタネ】食品添加物
おいしく安全な食品を作るためにはたくさんの苦労が必要なのだと感じました。普段の生活では添加物や、どこの肉なのかをあまり気にしたことがなかったので、これからは少し意識してみようと思いました。 【探究のタネ】オーガニック
②五十川和也さん、楠佑美さん「徳島県の取り組み」
五十川和也さんは徳島県危機管理環境部消費者くらし安全局消費者政策課で、楠佑美さんは消費者庁新未来創造戦略本部で、それぞれ消費者行政に携われています。徳島県や消費者庁が、行政機関としてエシカル消費や消費者教育にどのように取り組んでいるのかをお話していただきました。令和4年度におけるエシカル消費の認知度は全国が26.9%であるのに対して、徳島県は58.8%と高くなっています。徳島県や徳島県にオフィスを構えている消費者庁の広報活動や教育活動の成果なのかもしれません。
五十川さんからはSNSやメディアを活用した広報活動、エシカル消費を学習できる場の提供、さらにはエシカル消費の取り組みを全国や世界に向けて発信している徳島県の取り組みなどを教わりました。楠さんからはサステナブルファッションについて実行のためのヒントをたくさん教えていただきました。エシカル消費の第1歩である「自分で何ができるのかを考えてみること」を大切に、〝未来・長期〟〝地域・世界〟を念頭に、〝みんなに優しい〟社会を目指していきたいです。
(生徒の感想)
サステナブルファッションを初めて聞きました。買うときや選ぶときのヒントは、私たちの生活に活かせるので使っていきたいです。徳島県消費者政策課のお仕事から、エシカル消費への取り組みを知ることができました。 【探究のタネ】サステナブル、消費者教育
エシカルファッションについて、自分にできそうなことが思ったより多くて驚きました。石井町がエシカルに関するたくさんの取り組みに参加していることがわかってうれしかったです。 【探究のタネ】サステナブルファッション
着なくなった服を着回しとして甥にあげたり、いとこにあげたりするともったいなくないし、サステナブルにもつながると思うので、これからも続けていこうと思います。「三方よし」を初めて知ることができました。 【探究のタネ】サステナブルファッション
1年生 第4回エシカル消費基礎講座「貿易ゲーム」
10月12日(木)6・7限目、第4回エシカル消費基礎講座がありました。今回は四国大学教授 加渡いづみ先生にお越しいただき、「貿易ゲーム」を体験しました。
貿易ゲームとは、世界の貿易のシステムを体験的に学べるシュミレーション・ゲームです。各班を国に見立てますが、各国は与えられた紙(資源)と道具(技術)を用いて製品を製造・販売します。貿易を通して最も多くの利益を得た国が勝ちです。ゲームの説明や進行は、加渡先生がしてくださいました。いつも生徒を巻き込みながら楽しく進行してくださるので、生徒たちは大盛り上がりでした。そして、今回は3年生8名が運営サポートに加わってくれました。2年前に貿易ゲームを経験した先輩たちが、各班を回ってアドバイスをしながら、困っている1年生たちを助けてくれました。銀行の役割である教員チームは、厳しく製品をチェックして、上質な製品であれば引き換えにお金を渡しました。
結果発表後の大統領記者会見は盛り上がりました。最もたくさん稼いだ国は、最初から多くの道具をもっていた先進国でした。借金を抱えてしまった国もありましたが、最下位は資源はあるけど道具をもたない途上国でした。最後の「ふりかえり」で加渡先生が話してくださったように、国際社会の問題を解決するためには、国家間の協力が大切であることを実感しました。
(生徒の感想)
自分たちにできることがあるのにやらないのはもったいないと思った。貿易ゲームを通して、利益重視の国同士が競い合ったら、国家間に格差が生まれてしまうことに気づかされた。 【探究のタネ】途上国の中でも経済が発展している国はあるのか?
貿易するのにはお金や道具も必要ではあるけれど、情報を得ること、交渉をすること、品質が大切であることを知りました。貿易をするにも何をするにも、情報がないと動けないし、品質が良くないと買い取ってもらえないし売れません。もし私が貿易する立場に将来なったとき、このことを思い出しながらできたらいいなと思います。 【探究のタネ】貿易の流れ
今回はたまたま1番だったけど、1班(途上国)の労働力とどこかの班からはさみを5分3万円くらいで借りられれば、1班(途上国)の人と協力しながら儲けられたと思う。もう少し時間があれば、銀行から型を買い取ってもよかった。 【探究のタネ】経済のまわり方
1年生 第3回エシカル消費基礎講座
9月28日(木)7限目、第3回エシカル消費基礎講座を実施しました。今回も2組の講師の先生に講演をお願いしました。
①佐藤貴志さん「脱炭素、温室効果ガス削減とSDGsについて」
②木村優江さん、河口晶さん「フェアトレード、児童労働とSDGsについて」
①佐藤貴志さん「脱炭素、温室効果ガス削減とSDGsについて」
講師の佐藤貴志さんは、「未来を生きる子どもたちに、美しい自然を残すこと」を理念に掲げ、環境汚染に対する研究開発や技術提供から講演まで幅広く活動されています。今回の講演では、「脱炭素」の動きとエシカル消費を絡めたお話をしていただきました。温室効果ガスの排出を減らすための国際的な取り組みや企業の努力に加えて、私たちの身近な行動が脱炭素につながることを学びました。また、環境問題以前に大切なこととして、家族や周りの人に対する思いやりについてお話しくださいました。環境問題という大きな問題に取り組み、解決することはなかなか難しいですが、身近な人に優しい言葉をかけたり、思いやりをもって接したりすることは、私たちでもすぐ行動できそうです。楽しく、心温まるご講演でした。
(生徒の感想)
すごくおもしろかったです。脱炭素のために、私ができることはないか日々の生活で見つけようと思います。小松島の取り組みがとてもすごくて、本当に同じ高校生なのか?!とびっくりしました。 【探究のタネ】脱炭素社会
地球環境の改善だけでなく、人間社会にも焦点を当てなければいけないというのは、なかなか奥の深い問題だなと思いました。劣悪な環境に慣れてしまって無頓着というのは自分にも少しあてはまる節があったので、ハッとしました。ボランティアの参加も前向きに検討したいと思います。 【探究のタネ】エコロジカル・ファーストエイド
「思いやりをぶつける」という表現がすごく好き。独りよがりから始めて、結果的に役に立つ感じがしてすごくいい。環境より大切なものに(もちろん環境にも)目を向けられました。 【探究のタネ】脱炭素より大切なもの
②木村優江さん、河口晶さん「フェアトレード、児童労働とSDGsについて」
講師の木村優江さんはNPO法人パルシックで、民際協力を行う活動をされています。民際協力とは、地球の各地で暮らす人と人が国家の壁を越えて助け合い、支え合い、対等な関係を築くことを目指す活動です。その1つの手段として、フェアトレードを実施しているということで、東ティモールコーヒーの事例を通してフェアトレードについてお話をしてくださいました。もう一人の講師である河口晶さんは、石井町在住で「だしソムリエ」として活動をされています。河口さんからは、日本製品・商品の販売価格が世界の主要国と比べて安いことを教えていただきました。販売価格は、材料費・労務費・経費をふまえて決まります。安さのしわ寄せはどこにいっているのかを考え、気づくことができました。
(生徒の感想)
印象に残っていることは、フェアトレードのマークがついているから商品を買うのではなく、良い物だから買ってほしいということだった。フェアトレードはチャリティではないという言葉に胸を打たれました。 【探究のタネ】フェアトレード
ソーシャルプレミアムという新しい言葉に出会い、もっと調べていきたいと思いました。SDGsは身近にあるとおっしゃっていましたが、私もそう思っているので、できることを探すところから始めて、取り組んでいきたいと思いました。 【探究のタネ】フェアトレード商品
日本は他国と比べると価格が安いこと、特に材料費・労務費が安いことを知らなかったので驚きました。品物の確かな価値を見つけ、認識をしっかりしていきたいです。 【探究のタネ】公正な取引
1年生 第2回エシカル消費基礎講座
9月21日(木)7限目、第2回エシカル消費基礎講座を実施しました。今回は2組の講師の先生をお招きいたしました。
①黒川剛史さん「海洋ゴミ問題と3Rについて」
②安達和美さん、大谷茜さん「オーガニック、地産地消、食品ロスについて」
今年度は生徒に能動的・主体的に講座に参加してもらうことをねらいとして、生徒自らが受講する講座を選択できる機会を多く設けています。
①黒川剛史さん「海洋ゴミ問題と3Rについて」
講師の黒川剛史さんは、「うずしおクリーンアップ」とよばれる海岸清掃活動を呼びかけ、海洋ゴミ削減にむけた活動をされています。海岸清掃で多く見つかるものは、自然分解されるのに時間がかかるプラスティックだそうです。日頃からゴミ捨てのルールを守っていても自然災害はやってきて、多くのゴミが自然環境に流出してしまいます。だからこそ大切なことは、「できるだけプラスティックの使用を減らすこと」と「3つのR」。3Rとは、リデュース(身の回りのゴミになるかもしれないものを減らす)、リユース(同じ商品を捨てずに繰り返し使う)、リサイクル(ゴミにせず、商品の素材として使う)です。きれいな海や水辺の生き物を守るための課題や対策を教えていただきました。
(生徒の感想)
日本国内だけでなく、他国からのゴミも海を渡り海岸に流れ着くことから、私たちがゴミの処理をきちんとしなければ、国内にも外国にも迷惑をかけてしまうと思いました。食物連鎖の影響で、人間の私たちにも被害が出るので、ゴミの分別、決められた場所への廃棄を心がけたいです。 【探究のタネ】身の回りのゴミになる物を減らす
黒川先生がリユースで「買い物の選択肢が増える」とおっしゃっていたことに納得しました。1つ1つの行動に意味があり、私も自分が実践できそうなことに取り組んでいきたいです。 【探究のタネ】生物解性プラスティック
②安達和美さん、大谷茜さん「オーガニック、地産地消、食品ロスについて」
講師の安達和美さんは、石井町にあるコワーキングスペース和みプラザで運営管理者をしておられます。大谷茜さんはとくしまエシカルネットワーク美馬の代表をしておられます。今回の講座では、全農さんからいただいたパンフレット「お米・ごはんBOOK」をもとに、地産地消や食品ロスについてお話をしてくださいました。生徒たちに「ごはんとパン、どちらが好きですか?」と質問をしてくださいましたが、意外なことに本校1年生は「ごはんが好き」と手を挙げる生徒が圧倒的に多く、講師先生を驚かせていました。意識せずとも、地産地消ができているみたいです。食品ロスで多いものは、第1位ごはん、第2位野菜、第3位おかずということです。特に徳島はお接待文化が根付いているため、家庭でもおもてなしでも、食べきれない料理を料理しがちなのだそうです。店での手前取りや地元の会社や施設を支援するためにモノ・サービスを購入する「応援消費」をやっていきたいと思いました。
(生徒の感想)
母と買い物を行くとき、奥の方にある賞味期限が長いものを選んでいました。食品ロスのことを考えると、手前にあるものを購入していかなければいけないと思いました。 【探究のタネ】クラウドファンディング
今日の話を聞いて、私はたくさん食品ロスをしているなと改めて思いました。お弁当の量が多くてほぼ毎日残しているので、おかあさんに言って少なめに作ってもらおうと思いました。 【探究のタネ】地産地消で環境に優しく!
地産地消の大切さに気づくことができたので、もっと自分の住む地域のものを食べようと思います。 【探究のタネ】地産地消
■ 県立学校へ送付される
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