「第2回名高人権の日」―ハートフル委員会も行いました―
2025年6月17日 17時24分 [名西0710]「第2回名高人権の日」を実施しました。朝の人権放送に始まり、放課後のハートフル委員会(いじめ防止委員会)の活動まで、人権について考える一日でした。そして、家に帰り、家庭でも人権について話し合う、それが「名高人権の日」です。
●朝の人権放送「イラムカラプテ(こんにちは・あなたの心にそっと触れさせて)」
「イラムカラプテ」のご挨拶から人権放送は始まりました。6月25日から修学旅行で北海道を訪れる2年生(3年生も2月に訪れたばかりです)。そのテーマに合わせ、今回は「アイヌの人々の人権」について考えるために、アイヌ民族の伝統・文化の継承者、知里 幸恵(ちり ゆきえ)さんと、宇梶 静江(うかじ しずえ)さんについて紹介しました。
宇梶さんの著書『すべての明日の糧として』にある言葉「私たちアイヌは、自分たちの文化に誇りを持ち、自分自身を愛して生きていくよ!」と、知里幸恵さんの『アイヌ神謡集』の序文の言葉からは、北海道の雄大な自然に抱かれ一体となって生きるアイヌの人々の姿と、その日々を奪われたことへの静かな怒りと悲しみが伝わってきます。
● SNSは身近で便利だけど……(1年 人権学習ホームルーム活動)
7時間目のホームルーム活動について紹介します。1年生ではまず、インターネットやスマートフォンに関する事前アンケート調査の結果をもとに考えました。その後、SNSに関する2つの場面について考えるグループワークを行いました。
● アイヌの誇り(2年)
2年生は、アイヌの伝統文化を継承する若者の一人、関根 摩耶(せきね まや)さんの生活や活動について知りました。また、アイヌの人々が生活や文化を奪われた過去の歴史について学びました。その中で、私たちの無理解こそがアイヌをはじめとする人々の誇りを傷つけ、差別・偏見に繋がることを再認識しました。
● 模擬面接から学ぶ(3年)
3年生は、「就職差別について」2回目のホームルーム活動でした。就職面接のシナリオをもとに、「面接で質問されたとき、答えなくてよい問いは何か」を考え、そのような質問をされたときどう対処するかについて演じながら考えました。
● ハートフル委員会(いじめ防止委員会)
約30名が集まり、朝の放送で紹介した宇梶静江さんの活動に関する動画を見て、感想や自分たちにできることについて共有しました。幼少期にいじめを受けた宇梶さんの気持ち、偏見や差別のない社会の実現への思いについて考えたことを、活発に話し合っていました。